「ナッジ(nudge)」は、アメリカのシカゴ大学リチャード・セイラー教授が提唱した行動理論。
「nudge」は英語で「軽くひじ先でつつく、背中を押す」ことを意味します。
ナッジの目的は、行動を宣言したり強制したりせずにちょっとしたきっかけを与え、本人が無意識によい選択をするように誘導することです。
有名なのは男子トイレのアレです。
的を意識することで小便の飛散を防ぎ、清掃をラクにする効果があります。
他にはホテルや銀行ATMの床に貼ってあるコレ。
森永乳業の社員食堂「無料サラダバー」
実はナッジの応用例にはこんなのもあります。
この「無料サラダバー」の料金(コスト)は、実は他のメニューに上乗せされているから、総額で払う料金は同じです。しかし、サラダバーについては「無料でいくら食べてもいいですよ!」という風にすると「無料だからたくさん食べた方がお得だよね」ということになります。
するとメインディッシュとしてお魚とかお肉を食べつつ、たっぷり野菜を食べるという形でバランスの良い食事が採れ、自然と社員の健康促進を図ることに繋がります。
ちょっとした工夫で「ついついやっちゃう!」をデザインしてあげることで、気持ちよく誘導することができます。
ビジネスにもナッジを取入れよう。
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