インプットよりもアウトプットが大事

「自己成長」はアウトプットの量に比例する。

いくら読書やセミナー、動画などでインプットを増やしても、記憶に定着させ必要なときに呼び出すことができなければ成長しているとはいえない。もしかしたら、それは「成長している気になっている」だけかもしれない。

そもそもパソコンと違い、人の記憶は曖昧な代物である。

記憶とは「短期記憶」と「長期記憶」の2つに大別される。

短期記憶の容量は「7±2」とされており、一度に8個以上のことを記憶するのは困難とされている。つまり、一度に覚えられるのは携帯電話番号くらいが限界ということだ。

脳に入力された情報は「海馬」に仮保存されるが保存期間は2~4週間で情報は時間の経過とともに忘れられてしまう。しかし、記憶するべき項目を何度も唱えることにより、その間何度も使われた情報は「重要な情報」と判断され「側頭葉」に移動する。

側頭葉に記憶された情報は「長期記憶」として脳に定着し、場合によっては何十年と覚えることが可能になる。

この短期記憶から長期記憶への移動・定着こそが「自己成長」であり、そのために必要なのが「アウトプット」である。

これを達成するための黄金比率はインプット3割に対し、アウトプット7割といわれている。

では、一体どんなアウトプットが記憶の定着に有効なのか。

まず第一段階は「話す」ことから始めるとよい。

読んだこと、聞いたこと、自分が体験したことについて第三者に話してみるという最も簡単なアウトプットの方法だ。

第二段階は「書く」ことだ。

「書く」ことで脳に信号を送り、集中力を高め、積極的に情報を収集することができるようになる。「話す」に比べて「書く」ことのほうが、圧倒的に記憶に残り自己成長を促すことが証明されている。

そして第三段階は「行動」することだ。

「行動」することで知識から「体験」に変化し、エピソード記憶として脳への定着を加速度的に進めることができる。

まずは、自らがインプット型の人間なのか、それともアウトプット型の人間なのかを判断し、その比率を3:7に調整していくことで自己成長へと繋げることができるようになる。

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