地方への移住、地方回帰などと言われる昨今だが、統計だけ見ると「東京一極集中」は変わっていない。
それどころかむしろ実態としては東京の人口は増えているのが現状だ。
■ 東京都の人口
2013年:13,309,575人
2024年:14,109,648人
日本国内の人口は2024年3月速報値で1億2,397万人のため、あの小さな面積の東京都に11.3%が住んでいることになる。
ちなみに2位は神奈川県の9,214,617人だが、その2位に約500万人もの差を付けている。
3位:大阪府 8,837,685人
4位:愛知県 7,542,415人
5位:埼玉県 7,344,765人
最下位:鳥取県 553,407人
東京一極集中の理由はいくつか考えられる。
❶経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が豊富
❷メディアがある
❸夢やビジョンを持つ人間が集まる
国を動かす中枢である政府の拠点があるのはもちろん、豊富な経営資源を拠り所にビジネスを志す人達が集まることで、競争が生まれ、新たなサービスが生まれる。そして、マスメディアにより発信され、小さな一歩が大きな渦へと変化していく。これによって、更に人が集まるという好循環が生まれている。
つまりは、東京と地方では、単純な人口差以上の格差が生じており、ビジネスの速度を更に進化させている。
先日発表された「世界幸福度ランキング」では、日本はG7の中で最も低い「51位」となっている。
しかし、その内訳を見ると「30歳未満では73位」「60歳以上では36位」と若者に対する評価が低く、今後は「東京から地方回帰」ではなく「東京から海外流出」の可能性が高いといえる。
もちろん地方には地方の良さがある。
しかし、「周りを見渡せば外国人とロボットばかり」の未来はそう遠くないかもしれない。
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